中国政府が「一帯一路(新シルクロード経済圏)」構想の実現に力を注いでいます。今年5月には、一帯一路をテーマとする初の国際会議を北京で開催し、約30か国から政府高官らが参加。習近平国家主席は、インフラ整備などを支援する「シルクロード基金」に1000億元を追加すると表明しました。

 一帯一路の沿線上の国家では、社会インフラ関連を中心に多くの中国企業が進出しています。これに伴い、現地で中国企業のIT環境をサポートしたり、地場市場を開拓したりするITベンダーも増加。一帯一路が掲げる二つのシルクロードのうち、とくに東南アジアからアフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」は、経済成長が著しく、日系ITベンダーの進出が盛んなエリアです。現地のローカル企業向けビジネスでは、日系と中国系のITベンダーで競争が生じることになります。(上海支局 真鍋武)