今年5月、世界的に大流行したランサムウェア「WannaCry」について、先週の本コーナーでも言及しました。皆さんの記憶にもまだ新しいことと思いますし、ランサムウェアの脅威についてはもうすでにご存じでしょう。

 そんなランサムウェアが、またしても大規模な攻撃を行い、話題になっています。日本時間の先月27日に、「PETYA」ランサムウェアの亜種がウクライナやロシアなど、欧州を中心に攻撃を展開し、多くの企業や組織に被害をもたらしました。複数のセキュリティベンダーの発表によると、今回の攻撃では、WannaCryと同様に、「EternalBlue」と呼ばれるWindowsのぜい弱性が用いられたほか、ファイルだけでなく、端末のOS起動時に最初に読み込まれる「マスターブートレコード(MBR)」も暗号化して、OSの起動を困難にさせるなどの特徴があり、より「悪質」になっているといいます。

 今後もランサムウェアが猛威をふるう可能性があります。今一度、アンチウイルス製品を最新のバージョンにしておくこと、定期的にバックアップをとることなど、基本的な対策を心掛けることが必要です。(前田幸慧)