▼真夏に味噌味のうどん。アツアツの麺を食らい、流れ出る汗を拭うと、味噌味の字面の楽しさに気づく。下から読んでも、上から読んでも、味噌味。回文のようだ。

▼味噌の起源は、大陸から伝わった「未醤」(みしょう)にあるといわれている。醤(ひしお)になるまえの状態を意味し、その未醤がなまって味噌になったという。現在の味噌は日本独自のものであり、漢字の「噌」も日本で生まれた国字との説がある。

▼料理では基本調味料を「さしすせそ」と表現する。味噌は最後の「そ」にあたる。IT基盤にも、同じく「さしすせそ」がある。なかでもアツいのが、最初の「さ」を意味するサーバーだ。コモディティ化が進み、クラウドの普及でとどめを刺されたかに思われたが、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の登場で盛り返している。気がかりなのは、国内サーバーベンダーの動き。後手に回っている気がしてならない。

▼上海の知人に確認したところ、噌は千年以上前から擬音で使っているという。例えばマッチを擦る音が、それだとか。真実の確認は難しいが、少なくとも味噌とはミスマッチな使い方である。(風)