流行りの言葉に惑わされないために

 IT業界は、技術の進歩が著しい。気を抜いていると、展開の速さに追いつけず、取り残されてしまう。現状を理解しないまま、流行りに乗って新しい言葉を使っていることもあるだろう。

 最たる例が、人工知能(AI)だ。AIでどのようなことができるのか。人間との関係はどうなるのか。はっきりと説明するのは、簡単なようで難しい。最近では、「AIが人間を支配する」という予測が広がり、安易に不気味な存在とみられる場合もある。

 本書は、AIと同様に、多くの企業が注目する「人財」や「働き方」もテーマに設定。大学教授や企業の創業者など、各分野の有識者の声を紹介する。これまでの状況の変化や今後の道筋について、しっかり理解を深められる内容になっている。

 なかでも、AIを農業に取り入れ、個人で新しい道を切り開いた農家の話には驚いた。読む人の視点によって、それぞれにヒントがあるかもしれない。一読の価値は十分にある。(鰹)
 

 

Transform 未来への道標(みちしるべ)
―テクノロジー、人財、働き方で未来を考える
JBCCホールディングスLink編集室 著
日経BPコンサルティング 刊
(1500円+税)