ユーザーやパートナーを集めて、自社の戦略や取り組みを紹介するイベント。主催者にとっては、できるだけ多くの人に足を運んでもらいたいものだ。最近、中国ではオフラインだけでなく、オンラインでイベントの様子をリアルタイム配信する企業が増えている。大規模なイベントでは、自社の特設サイトに加え、ネットメディアと手を組んで大々的に生中継するケースもみられる。例えば、9月に江蘇省・無錫市で開催された「世界IoT博覧会」は、ネット上の視聴数が150万回を超えたという。

 イベント映像のネット配信が普及した背景には、もちろんIT技術の進歩があるが、中国の場合、独自の事情もある。それは広大な国だということ。中国の面積は日本の約25倍で、それも東京に経済が一極集中している日本とは異なり、沿岸部なら北京、上海、広州と大都市が分散している。それだけに、規模が大きいイベントの開催地も分散するわけで、参加したくてもできない人の数が多くなる。そこで、ネット配信の出番というわけだ。(上海支局 真鍋武)