「微信」のグループチャットで、自由に会話することが難しくなりそうだ。国家インターネット情報弁公室(CAC)は9月7日、SNSでのグループチャットの監視を強める「互聯網群組信息服務管理規定」を発表した。わいせつ、暴力恐怖、デマ、詐欺、賭博など、違法情報の拡散を防止することを目的としている。
「微信」のグループチャットは中国に住む外国人も日常的に利用している
SNSサービスのプロバイダは、チャットグループのメンバーの個人情報や、グループの性質を確認することが義務づけられる。施行は10月8日から。チャット内で違法行為が確認された場合、会話内容の修正やグループの閉鎖などの対応が求められる。
限定されたグループ内の私的なやりとりが監視の対象となったのは、言論統制というほかない。10月からは、おふざけの発言にも気を使わなくてはならないのか。
中国では、5年に一度の共産党大会を10月に控えている。党にとって不都合な情報の拡散を防ぐ狙いも透けてみえる。