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脳科学的「仕組み」でミスを予防

 仕事が終わったかと思いきや、ささいなミスでやり直し――。こんな経験はないだろうか。そんな時、自分を責めてはいないだろうか。ところがミスは、脳の情報処理にかかわる「仕組み」のせいであって、決して能力の問題ではない。

 本書では、ミスをしないための対処法を解説。脳を「ワーキングメモリ」と表現している部分もあり、記憶を一時的に保存するための容量が不足するからミスをする、改善には容量の増大が重要、増やすための方法として睡眠や運動をはじめとした九つの鍛え方を紹介している。著者が精神科医であるという点で、ミスやストレスの連続によって引き起こされやすい「うつ病」を予防するための策も書かれている。

 脳をコンピュータに例えているのは親しみやすいといえる。なお、ミスをなくすカギは、脳を常にアップデートする(鍛える)ことだが、一方でデジタルに頼らずアナログも必要とのこと。(郁)
 
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『絶対にミスしない人の脳の習慣』
樺沢紫苑 著
SBクリエイティブ 刊 (1400円+税)