パブリッククラウドのアマゾンAWSやマイクロソフトAzure。一般企業向けのビジネスは好調である一方、規制のハードルが高い金融・勘定系や医療系、国・自治体の基幹系システムは、まだ十分に攻め切れていない状況です。

 しかし、ここにきて少し状況に変化がみられます。キヤノンITソリューションズや日立システムズ、NECなど4社は、医療系システムをAWS上で稼働できるよう、国のガイドラインに沿ったリファレンス(参照情報)の作成に着手。また、日本ユニシスは、自社が開発する地銀向け勘定系システム「BankVision(バンクビジョン)」を、Azure上で稼働させるプロジェクトをスタートさせています。

 パブリッククラウドベンダーにとってハードルが高いといわれてきた金融や医療などの“規制業種”でも、ビジネスを伸ばせる可能性が高まっています。規制に守られてきたオンプレミス(客先設置)を得意とするベンダーや、既存のデータセンターにとってみれば、「手強い競争相手の出現が近づいている」といえそうです。(安藤章司)