仕事の質を高める脳の時間割

 働き方改革では、効率性の向上だけではなく、仕事の質向上が求められている。脳専門の作業療法士の経験がある筆者が提唱するのが、脳の働く時間帯、つまり「脳の時間割」に合わせて仕事を進める方法だ。

 例えば、朝イチは決断力を高める男性ホルモンが最も分泌される。その半面、共感能力は低くなる。朝は共感を求める朝礼を行うのではなく、決定する時間に充てたほうが作業の質が高くなる、というわけだ。

 このように脳の時間割を作っていく。起床から2時間後は決断力が高まり、3時間後は記憶力が高まり、4時間後は脳波が最も活発になる。実践したところ「頭を使う」仕事を午前中にまとめることで、集中力が高まった。

 一方、午後になると脳が情報整理を始める時間帯に入ってしまう。短い時間仮眠をとったり、頭より手を動かす作業をしたほうがいいという。脳の時間割を知ることは、仕事の質を高め、効率よく進める第一歩となりそうだ。(海)
 

『朝イチのメールが残業を増やす』
菅原洋平 著
日本経済新聞出版社 刊(850円+税)