眠くならない統計学の入門書


 テクノロジーの進展でデータ量が飛躍的に拡大している。相対的にデータの重要性が高まっている中、目の前の業務でもデータ分析のノウハウが求められるシーンは増えつつある。「エビデンスはあるの?」という問いには、いつでも答えられるようにしておきたい。

 しかし、データを扱うには数字がつきもの。筆者を含め数字の羅列を見ると途端に眠気に襲われる人種からすれば、ハードルが高い作業だ。独学で手法を学ぼうにも、入門と銘打つ解説書でさえ専門用語と数式がちりばめられていることが多い。

 どうにか細かいことを抜きに分析のエッセンスだけをインプットできないものか……。そんな文系ビジネスマンの欲求を叶えてくれるのが本書だ。

 その特徴は、難解になりがちな計算式を最低限まで抑えていること。身近な事例や有名なエピソードを交えながら、統計学の基本を平易な言葉で説明するほか、実際のビジネスでの活用を前提にした解説も多く、業務への応用も想像しやすい。(万)
 

『世界一カンタンで実戦的な
文系のための統計学の教科書』
本丸 諒 著
ソシム 刊(1500円+税)