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“100%保証”のための「技術」と「経理」

2019/08/19 10:00





 日本ヒューレット・パッカードが新発売した基幹用ストレージの「HPE Primera(プライメエラ)」。これまではメインフレームや無停止サーバーの領域でしか目にすることのなかった、「100%の可用性を保証」の文字がカタログに記載されています。ハードウェア・ソフトウェアともにアーキテクチャーを刷新し、復旧力を高めたほか、アップデート時も再起動の回数・時間を最小化したことで、100%保証を実現しました。

 とはいえ、どれだけ優れたテクノロジーといえども、人が作ったものですから、絶対の100%はありません。そこでPrimeraでは、もし可用性が100%に満たなかった場合、次回の製品購入やアップグレードに適用できる「クレジット」を提供するというプログラム内容になっています。

 同社が製品そのものに加えて強みとしているのが、まさにこのクレジットの取り扱い。このようなプログラムをグローバル規模で提供するには、顧客が将来の製品購入に使える預金のような存在を、各国の会計や税金の制度に合った形で経理処理する必要があり、同社がファイナンス部門で培った経験が生かされているとのこと。製品や技術に自信があるだけでなく、保証制度を具体化できるプロセスをもっていることが、「100%」の提供につながったとしています。(日高彰)
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