テスラ車の「スマート・サモン」(自動呼び寄せ機能)の動画を見ていると、時折、無人のクルマが右往左往して、行く先を見失っているように見えます。

 自動運転車特有のこうした現象は、「クルマが取得できるデータが圧倒的に足りていない」ことが背景にあると、トヨタ自動車の研究所TRI-ADのマンダリ・カレシー・バイス・プレジデントは指摘しています。

 要はクルマから見れば、ほとんど何も見えない状態で「目的地へ進め」と言われているようなもの。これを解決するのが自動運転車用の「データ共有基盤」。

 クルマが独力でデータを取得するのに加え、データ共有基盤からも詳細なデータを得られる方式にすれば、もっと効率的なデータ取得が可能になる。国内では名古屋大学の高田広章教授らが参加する「ダイナミックマップ2.0コンソーシアム」で、データ共有基盤の構築の調査、研究が進められています。(安藤章司)