北斗七星

北斗七星 2020年1月13日付 vol.1808

2020/01/17 09:00

週刊BCN 2020年01月13日vol.1808掲載



▼1月7日の朝に七草粥を食べて1年の無病息災を願うという習慣が残っている家庭はどれくらいあるだろうか。七草粥を食べると、いよいよ仕事で本番モードのスイッチが入るという人もいるかもしれない。

▼本来は文字通り七種類の野菜や野草を入れた粥だが、地域によってその内容は細分化している。正月のごちそう疲れを癒し、「七草」それぞれに効能や意味を込めているのは、おおむね共通のようだ。七草の総合力で健康な体を維持するための基盤をつくろうというわけだ。

▼衝撃的なニュースの連続で国内外とも安定しない年末年始となってしまった。一方で、東京五輪・パラはもちろんのこと、5Gの商用サービス開始や中小企業での残業規制義務化など、さまざまなレベルでIT産業に影響を与えるビッグイベントは予定通りに控えている。

▼企業は仕事や組織そのもののデジタル化を総合的に進めなければ十分な速度で市場環境の変化に対応できなくなりつつある。七草のごとく、単品ではない複合ソリューションでしか解決できない課題だ。IT産業にとっては、例年以上に本来的なITの価値を市場に問うことが商機につながる年になろう。(霹)
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