アルゴリズムの支配にどう向き合うか

 現実世界での私たちのあらゆる行動がデータ化されていくことで、ついには現実世界がデジタル世界に包含されるようになる――。もはや現実になりりつつあるこの状況をアフターデジタルと表現し、アフターデジタル化が進む中国の事例を紐解きながら、ビジネスの在り方を大きく変えなければ日本企業は生き残れないと警鐘を鳴らした2019年のベストセラーが、その名もずばり「アフターデジタル」だ。本書はアフターデジタルの共著者である尾原和啓氏の新刊で、アフターデジタル化が進んだ世界における個人の「自由な選択」について考えるためのガイドと言えよう。

 著者は現代を、GAFAのような巨大プラットフォーム企業やそれぞれの国が、それぞれの価値観に基づくアルゴリズムを競い合わせている時代だと表現。そのアルゴリズムに振り回されず、自由を奪われないために抑えておくべき基本的な考え方を解説する。(霹)
 

『アルゴリズム フェアネス
もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこと』
尾原和啓 著
KADOKAWA 刊(1500円+税)