▼オンライン記者会見で指定されたミーティングURLにアクセスし、主催者側のプレゼンターの顔が見えた瞬間、違和感を覚えた。どこかで耳にしたようなTVCMの音声が聞こえる。思わず我が家のテレビを確認する。大丈夫、付いていない。マイクもミュートだ。

▼音声はしばらくするとワイドショーと思しきTV番組に突入した。ウチじゃない、しかし、何とも言えない居心地の悪さを感じる。ディスプレイに映ったプレゼンターも同じ心持ちであるのがその表情からうかがえる。参加している記者に「どなたか、マイクがオンになっていてTVの音が入っていますよ」とは言いづらいか。

▼一気に広がったリモートワークの環境下でコミュニケーションの在り様が急変し、不慣れ故の粗相はいまだそこかしこに散見される。新しいコミュニケーションの中で自分の不手際に気づいていないことも案外多いのかもしれない。

▼コミュニケーションとは本来、双方向の伝達だ。空気を読むよりも、声に出す、言葉にして明確に伝えようとするお互いの姿勢がより重要になるということか。遠隔会議で上司が生活音を垂れ流していたら、きちんと指摘してあげよう。それでこそ、リモートワークの作法が広く浸透してお互いに働きやすくなる。(霹)