▼新型コロナの影響で中止になってしまった世界最大のモバイル通信イベント「MWC」。昨年は、新たなMNOとして市場参入することが決まっていた楽天が世界初と銘打って「完全仮想化ネットワーク」を発表し、主役を演じた。

▼その楽天の携帯電話事業は今年4月に本格的にスタートしたが、既になかなかの炎上っぷりだ。楽天オリジナルの軽量小型スマホ「Rakuten Mini」を実質1円で販売し、利用料金も初年度は無料という太っ腹キャンペーン(6月17日に終了)が功を奏し、申し込みが殺到。しかし、これを全く捌き切れていない。

▼品薄による出荷遅れなどはかわいいもので、マイページで製品出荷や契約の進捗について正確なステータス確認ができないとか、サポートが機能していないという声も。Rakuten Miniの対応周波数帯を然るべきアナウンスをせずにこっそり変更していたことも明らかになり、回収の可能性も取りざたされている。

▼一気にユーザーを拡大して早期にサービスを改善したいという思惑はあろうが、インフラ事業者としては信頼感も重要だ。「インフラ事業を担う能力と文化はない」という批判をねじ伏せるような楽天の本気が見たい。間違いなく消費者にとってはメリットがあるのだから。(霹)