「境界をなくし、そして境界を感じさせない“No Boundary”を目指す」――富士通が先日、クラウド基盤とインフラ構築・運用サービスを統合した「ハイブリッドITサービス」を発表しました。その説明会で、クラウド事業の責任者である島津めぐみ常務は、ハイブリッドITサービスの目指すビジョンを冒頭の表現で説明しました。

 「No Boundary(境界をなくす)」という言葉をITの文脈で解釈すると、ハイブリッド/マルチクラウドの実現といった意味合いになりそうです。ただし、実はこの「No Boundary」、富士通グループで独自のパブリッククラウド「ニフクラ」を提供してきた、富士通クラウドテクノロジーズが、2018年に掲げた企業ビジョンのフレーズでもあるのです。

 富士通は、今まで主に中堅・中小企業向けのクラウドとしてニフクラを提案してきましたが、今後は大企業の基幹システムの移行先としてもニフクラの基盤を活用する方針を示しており、ニフクラがいわば、主力サービスに“格上げ”された形。同時に、そのビジョンもクラウド事業全体が目指す方向性として採用された模様です。

 AWSを筆頭とするメガクラウドの存在感がますます高まる中、国産クラウドがどのように成長の道筋を模索していくのか、週刊BCNでは引き続きお伝えしていきます。(日高 彰)

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