AIの進展によって、さまざまなデータを解析できるようになりました。勝負事で人間と戦う取り組みでは、AIが見事勝利する機会も増えています。そのため、その性能を疑う人は少なくなってきています。最近では、かつての著名な画家の作品を解析させることで、その画家の新作を創り出すなんてことも可能にするほどです。

 一方で、AIの苦手分野はクリエイティビティだともいわれております。AIにはあくまでもデータ、つまり先例が必要になります。近年では、教師なし学習という手法も活用されるようになっていますが、これは正解を提示していない手法であって、データがないことではありません。昔の著名な画家の新作は書けても、AI自体が新たな画家として作品を書くのは難しいということでしょうか。

 しかし、最近ではAIに対して人間の感情を分析させる動きが出てきています。人の喜怒哀楽をデータとして捉えることでその解析結果を広告やマーケティングなどに生かそうという考えです。その精度も徐々に高まっており、実際のビジネスに役立つところまで近づいています。人間の感情は芸術の源泉となることも多いですから、こういった取り組みが進展していけば、将来、もしかしたらAIがアートを創る可能性も出てくるかもしれませんね。(銭 君毅)

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