北斗七星

北斗七星 2020年11月30日付 vol.1852

2020/12/04 09:00

週刊BCN 2020年11月30日vol.1852掲載



▼「鬼滅の刃」の興行収入が日本の映画史上3位になったという(11月25日現在)。作品としての魅力が評価されたのは当然として、公開が新型コロナ禍におけるさまざまな抑圧が少し緩んだ時期と重なったことなど、大ヒットには複合的な要因がありそうだ。

▼先日、ブロックチェックの緑のフランネルシャツを着て出かけようと鏡の前に立った折、「あれ、鬼滅の刃のキャラの服に似てるな」と勝手に少し恥ずかしさを覚えた。漫画も映画も見ていないのだが、刷り込みはそれなりにされているらしい。

▼チェック柄にはいろいろな種類がある。千鳥格子はチドリが連なっているように見えることから付いた名称だが、英語では猟犬の牙に見えるということで「ハウンドトゥース」だから面白い。

▼オファリングという言葉がバズワード化しつつある。総じて、顧客の課題解決や価値創出のためのトータルソリューションをさまざまな軸でメニュー化したものという感じだ。少なくとも顧客視点であることはオファリングに外せない要素のはずだが、同じ顧客がチドリに見えるベンダーもいれば猟犬の牙に見えるベンダーもいるとしたら、ユーザーが価値あるオファリングにたどり着くのは簡単ではない。(霹)
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