秋の夜長のお供に

 「ポリフェノール」という言葉を耳にする機会は数多くあれど、実は特定の物質を指す言葉ではなく、野菜や果物に含まれる苦味や渋味、色素などの植物成分の総称であることを知らない人もいるだろう。緑茶のカテキン類、赤ワインやベリーのアントシアニン類、大豆のイソフラボン類、チョコレートのエピカテキンもポリフェノールに含まれ、仲間は8000種類を超えるとも言われている。
 

 ポリフェノールは病気の原因ともされる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があるほか、肥満の改善、血圧の調節、筋肉量の維持、抗炎症など多様な働きがあり、生活習慣病の予防などにも効果的だという。一方で、まだ分かっていない点も多く、研究の余地が多い成分でもあるそうだ。

 難しい話はともかく、おいしくて体にいいものなら、積極的に食生活へ取り入れたいところ。ポリフェノールは摂取してから体内に存在している時間が比較的短いものが多く、継続的に摂取することが大切だという。ちょうど今年のボジョレー・ヌーヴォーも解禁されたばかり。ポリフェノールが豊富な赤ワインとチョコレートを秋の夜長に楽しんではいかがだろうか。もちろん、飲み過ぎにはご注意を。(無)


由来
ポリフェノールなどの植物成分に関する研究者でつくる日本ポリフェノール学会が、ポリフェノールへの理解や健康への利用促進を目的に2020年に制定。日付は「いい(11)ポリフェ(2)ノール(6)」の語呂合わせから。