大人気のペット

　人と猫の歴史は古く、古代エジプト時代の絵画や壁画に描かれている。その後、エジプトから中東やヨーロッパに渡り穀類をネズミから守るために飼われるようになったという。日本でペットとして飼われるようになったのは平安時代からで、宇多天皇が猫を大切に可愛がっていたという記述が残っている。
 
　国内では長年、猫ブームが続いている。ペットフード協会が発表した「2021年全国犬猫飼育実態調査結果」によると、猫の飼育頭数は894万6000頭となっており、前年から30万頭以上増加した。新型コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことで、猫を飼い始めた人も多いそうだ。

　未公認の品種を含めると100以上の猫種が実在するという。見た目はもちろんだが、種類により性格や特徴、飼育のしやすさが大きく異なるため、これから猫を飼おうという人は自分の環境に合った猫を選び大切に育ててほしい。

　年末年始に帰省し、2年ぶりに実家で飼っている猫に会った。ちゃんと私を覚えているか不安だったが、嬉しそうに駆け寄ってきた姿を見てホッとした。長期休暇にはまた会いに行こうと思う。
（帆）


由来
愛猫家の学者・文化人で構成される猫の日実行委員会とペットフード工業会（現ペットフード協会）が協力して1987年に制定。日付は猫の鳴き声「ニャン（2）ニャン（2）ニャン（2）」と読む語呂合わせから。