▼日本が江戸時代だったころ、米国で「ベースボール」が誕生したとされる。日本には１８７２年（明治５年）に伝来し、今年は１５０年の節目になるという。現在、ベースボールは「野球」として国内に広がり、プロアマ問わず非常に人気のあるスポーツとして定着している。

▼ペナントレースが終盤戦に入った今年のプロ野球では、若い選手が躍動している。ロッテの佐々木朗希投手は4月、史上最年少で28年ぶりの完全試合を達成。打者では、ヤクルトの村上宗隆選手が、日本人選手として20年ぶりにホームラン数で50本を突破し、さらに数を伸ばしている。史上最年少での三冠王が現実になるかもしれない。

▼ＩＴ業界は、これまでに若者が歴史を築いてきた。中でもＧＡＦＡＭと呼ばれる米国企業は、創業者が学生時代などに事業を開始した。新しい製品やサービスを提供することによって、いずれも世界的な企業に成長している。

▼日本でも、ＩＴ系のスタートアップ企業が続々と誕生している。若者がさらに活躍できるようにするためには、野球のように人気を高めることも必要だ。若い力が新たな歴史をつくり、人気の高い業界としてより発展することを期待したい。（鰹）