今日は何の日

<今日は何の日>10月18日『冷凍食品の日』

2022/10/17 09:00

週刊BCN 2022年10月17日vol.1942掲載

毎日の食生活に欠かせない存在

 忙しい毎日を送る人にとって、便利な冷凍食品は重宝される。手軽に調理できる上に味もよく、無くてはならない存在だ。記者も自宅の冷凍庫が空になっていると、どこか不安になる。食生活に冷凍食品が欠かせないという人は、少なくないだろう。

 日本で最初の冷凍食品事業は、北海道森町(茅部郡)から始まったとされる。1920年に実業家の葛原猪平が1日あたり10トンの凍結能力を持つ冷凍機械を建設し、沿岸の魚を冷凍して関東などに出荷していたという。その3年後に発生した関東大震災の際には、保存されていた冷凍魚が被災者に無料で配布され、非常時における存在感を強めた。

 その後、64年の東京五輪選手村の食堂でさまざまな冷凍食品が利用され、好評を博したことを機に、ホテルやレストランなどで急速に需要が拡大。家庭用の冷凍冷蔵庫や電子レンジの普及に伴い、冷凍食品も浸透し、日本冷凍食品協会によれば2021年の国民一人当たりの消費量は23.1キロとなっている。

 冷凍食品の保管は常にマイナス18度を保つことが鉄則とされており、一度解凍してしまったものや、誤って一定期間、冷蔵室に入れてしまったものを再冷凍すると品質の悪化が懸念されるため、注意してほしい。(石)
 


由来
日付は、冷凍(レイトウ)のトウ(10)と、冷凍食品の世界共通の管理温度がマイナス18℃以下であることにちなむ。日本冷凍食品協会が1986年に制定した。
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