今日は何の日

<今日は何の日>11月10日『エレベーターの日』

2023/11/06 09:00

週刊BCN 2023年11月06日vol.1991掲載

古代ローマ時代から人々を支える

 エレベーターの起源は古く、古代ローマ時代に円周率を計算したことで知られるアルキメデスが、滑車とロープを用いて人力で荷運びする仕組みを考案したのが最初とされる。その後、1852年に米国で安全装置が開発されたのをきっかけに、商業用のエレベーターが普及した。

 最近のエレベーターには、鏡が設置されていることが多い。身だしなみチェックに利用している人も多いのではないだろうか。鏡が採用されているのは、後方の確認が難しい車椅子の人がエレベーターから出やすいようにするためだとしている。

 高層ビルやマンションでは、高速エレベーターが設置されるケースが大半だ。国内で最速となるのが、横浜ランドマークタワー(神奈川県)に設置されているエレベーターで、時速約45Kmとなっている。私はかなり前に、このエレベーターを利用した経験がある。普段、利用しているエレベーターとの速さの違いに驚いたのを覚えている。

 一人でエレベーターに乗っていると、「止まって閉じ込められたらどうしよう」と考えてしまうことがある。テレビや映画に影響されているのだろう。我に返った時、少し恥ずかしい気持ちになる。(帆)
 


由来
1979年、昇降機事業分野の業界団体である日本エレベーター協会(JEA)が制定。日付は、1890年11月10日、凌雲閣(東京都)に日本初の電動式エレベーターが設置されたことから。
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