北斗七星

北斗七星 2024年2月12日付 vol.2002

2024/02/16 09:00

週刊BCN 2024年02月12日vol.2002掲載



▼2月4日は二十四節気の立春。暦の上では春の始まりとされる。今季は暖冬傾向とされ、比較的暖かい日が続くかと思いきや、翌5日は関東甲信地方で積雪を観測した。めまぐるしい変化に疲れを感じつつ、仕事や生活に影響がないか天気予報をいつも以上にまめに確認した。

▼人類と天気の関係は古く、かつては空の様子などから予測していた。その後、データを使った数値予報が一般的となり、精度は年々、向上している。現在、気象庁が活用しているコンピューターは、1秒間に1京8166兆回の計算を行っているという。

▼天気予報の精度向上に貢献しているITだが、こちらの変化も激しい。約10年前からクラウドが急速に普及し、今は生成AIが注目されている。ほかにも新しい技術が次々に登場し、短期間で状況ががらりと変わることがある。取材している立場からすると、これが面白い部分であり、大変な部分でもある。

▼IT企業も、われわれも、欲しているのは「次はどうなるか」の情報だ。天気予報のように高い精度で予測できれば、仕事は楽になるかもしれない。ただ、技術の進歩を追いかけ続けることに変わりはなく、結局、忙しい日々は続きそうだが。(鰹)
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