量子コンピューターについては、最新の「IBM Quantum System Two」の実機を前にして構造などを説明。System Two内部には量子プロセッサー「Heron」が三つ搭載されており、ヘリウムを用いた冷凍機で絶対零度の環境を保つ。同機は理化学研究所にも導入されており、前世代機の「IBM Quantum System One」は東京大学などが川崎市に設置している。
これに対してはAIが、メインフレームのアプリケーションの何百万行ものプログラムのコードの関係を解析して可視化し、文章化を助けてくれるとアピールした。ケリー・パエサノ・IBM watsonx Code Assistant for Z(WCA4Z)担当プロダクト・マネージャーは、実際にこのコードアシスタントのデモを披露。WCA4Zは自然言語による対話で、対象のプログラムがそもそも何をするためのものなのか回答し、一部を変更するためのプログラムも求めに応じて生成した。
ケリー・パエサノ プロダクト・マネージャー
IBM Zインフラストラクチャー担当バイス・プレジデント兼CTOのケビン・ストゥッドリー・IBMフェローによると、Zが利用される設置容量は過去10年間で3倍以上になり、継続的に増加している。標準的なCOBOLのトランザクションなどが増加しているだけでなく、AIなどを含む新しいワークロードの容量はより早い成長を見せているという。トレンドとして、「3~5年前には、多くの顧客がクラウドファースト/オンリーの戦略で、重要なワークロードがクラウド化されていた。ただその後、コストがあまり安くないことに気付き、現在はハイブリッドクラウドのアプローチへ変更してきている」と分析した。
量子コンピューターについては、最新の「IBM Quantum System Two」の実機を前にして構造などを説明。System Two内部には量子プロセッサー「Heron」が三つ搭載されており、ヘリウムを用いた冷凍機で絶対零度の環境を保つ。同機は理化学研究所にも導入されており、前世代機の「IBM Quantum System One」は東京大学などが川崎市に設置している。