今日は何の日
<今日は何の日>6月19日(1944年)「マリアナ沖海戦」
2025/06/16 09:00
週刊BCN 2025年06月16日vol.2063掲載
最後の日米海上航空決戦
旧日本海軍の基本的な戦い方は、主力戦闘機の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の長い航続距離を生かしたアウトレンジ戦法であり、マリアナ沖海戦でも同戦法で挑んだものの、高性能なレーダーと緻密な航空管制で対抗してきた米海軍に大敗した。米主力艦隊を先に発見した旧日本海軍は、敵戦闘機の航続距離の外側から一方的に叩く作戦を実行したが、米海軍は航空機にレーダーを搭載して警戒に当たり、旧日本海軍機の接近をいち早く察知して迎撃に成功した。
米海軍は艦船の戦闘指揮所から高性能な無線を駆使して迎撃機を管制し、旧日本海軍機を最も攻撃しやすい場所に味方迎撃機を誘導。極めて有利に戦いを進めた結果、旧日本海軍は主力空母の「翔鶴」や「瑞鶴」「大鳳」などから発艦した約200機の攻撃隊の大半を失った。
時代がレーダーによる早期警戒と、航空管制による戦闘へ変わったことを世に知らしめた戦いだった。その後、米海軍の反撃によって翔鶴と大鳳が沈没して幕を閉じた。
マリアナ諸島の制空権、制海権を失ったことで、サイパンなどの航空基地から大型戦略爆撃機B29の発着を許すことになり、本土空襲が本格化した。
(寶)

由来
太平洋戦争における事実上の最後の日米海上航空決戦が起きた日。旧日本海軍の残存主力の航空母艦から発艦した約200機の攻撃隊が米主力艦隊を急襲するも、返り討ちに遭い壊滅した。
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