今日は何の日
<今日は何の日>7月7日「笹かまの日」
2025/07/07 09:00
週刊BCN 2025年07月07日vol.2066掲載
伊達政宗の家紋が由来
「笹かまぼこ」は宮城県を代表する特産品。地元の県民だけではなく、観光客のお土産としても愛されている。焼きかまぼこ特有の香ばしさと、白身魚のふんわりとした触感が絶妙で、お酒との相性が抜群だ。宮城県で笹かまぼこが生まれた背景としては、豊かな漁場が多いことが挙げられる。明治の中頃からヒラメやスズキ、タイといった魚の収穫が盛んだったが、今ほど輸送方法が発達していなかったため、焼きかまぼこにして保存できるようにしていた。元は各家庭が手のひらでかたちをつくり、竹串に刺して焼いていたことから「手のひらかまぼこ」や、舌に形状が似ていることから「べろかまぼこ」といった呼び名もあったが、昭和に入ると笹かまぼこに統一された。由来は初代仙台藩主・伊達政宗の家紋「竹に雀」の笹の形状に似ていたからだ。
笹かまぼこには余計な調味料を入れず、魚本来の味わいを生かしてプレーンに仕上げたものに加え、各メーカーが趣向を凝らしたさまざまな味がある。チーズやネギ、ショウガのほか、宮城県の名産である牛タンを練りこんだものなどが販売されている。ピザやパスタなどに活用する変わり種のレシピも開発されているため、さまざまな食べ方を楽しんでみてほしい。(石)

由来
宮城県蒲鉾組合連合会と、水産練り製品を製造・販売する紀文食品が共同で制定した。日付は七夕に「笹の節句」という呼び名があることから。
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