NTTが国産LLM(大規模言語モデル)の最新バージョン「tsuzumi 2」を発売しました。GPUサーバー1台で稼働する小型・軽量な設計で、需要が見込まれる金融や医療、公共といった業種の知識を重点的に学習させたことが特徴です。
海外の大手AIベンダーは、兆円単位の巨額投資に加え、膨大な学習用データの収集や自動運転の実地学習など、大がかりな開発を行っていますが、日本のベンダーに同じことを求めるのは少々ハードルが高いと言わざるを得ません。
tsuzumiのように特定業務に最適化し、小型・軽量でオンプレミス環境でも運用できるLLMであれば、国内ベンダーでも開発の道筋が見えてきます。大規模化する海外大手の汎用LLMとは違う方向に進化することが、日本のAIビジネスの活路となる可能性があります。(安藤章司)
【記事はこちら】
NTT、国産LLM最新版「tsuzumi 2」を発売 金融や医療、公共などの業種知識を強化