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NTT、国産LLM最新版「tsuzumi 2」を発売 金融や医療、公共などの業種知識を強化

2025/10/23 15:14

 NTTは10月20日、自社開発した大規模言語モデル(LLM)の最新バージョン「tsuzumi 2」の販売を開始した。2023年の初期バージョン発表時のパラメーター数は70億だったが、tsuzumi 2ではパラメーター数を300億に増やして日本語理解力の向上を図るとともに、金融や医療、公共といった業種知識を重点的に学習させ、ターゲット業種での使いやすさや、追加学習に必要なデータ量の削減を実現している。
 
島田明社長

 tsuzumiは1基のGPUで動作するため、ユーザー企業のオンプレミス環境で運用しやすいことが特徴に挙げられる。機密情報を扱うAIを「外部のクラウド環境に置きたくないというユーザー需要に応えた」(NTTの島田明社長)もので、GPUの性能向上に合わせて300億パラメーターに拡充したtsuzumi 2においても、1基のGPUで運用できるよう設計されている。4000億パラメーター規模の他社LLMと比較した場合、GPU購入費用が10分の1の約500万円に抑えられるという。

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