コンセプトのつくり「型」
パイロットの「消せるボールペン」やスターバックスの「サードプレイス」など、キャッチーなメッセージがきっかけとなり、商品やサービスに興味を持つことがある。同時に、どうやって思いついたのか気になる。本書では、その根幹となるコンセプトの考え方を解説する。
著者によれば、コンセプトとは「ものごとを貫く新しい視点」だ。ものごとを成り立たせる軸であり、ヒットするかどうかを左右する。どれほど素晴らしい製品や作品があっても、名称やキャッチコピーで「どのような体験をもたらすのか」が伝わらなければ、関心すら持たれないのは想像に難くない。
注目したのは、コンセプトの設計図となる型だ。進化型、逆転型など八つの型が紹介されており、特に「ダジャレ型」は短い言葉で面白い印象を与えられる。普段は寒いギャグとされるダジャレでも、価値を生み出せそうだ。
コンセプトが生きるのはキャッチコピーだけではない。自分のコンセプトを考えれば、軸のある行動につながる。その過程で自分のキャラクターや価値観も明確になる。一度決めたものでも、自分の状況や周囲の環境に合わせて更新できる。その時にも、自分の理想像はぶれないようにしたい。(駄)
『世界はコンセプトでできている』
篠崎友徳 著
かんき出版 刊 1870円(税込)