マナーを守った登山
2025年8月、一泊で富士登山をした。登りは曇っていたが、ご来光を拝んだ後の下りは快晴。つづら折りの砂地を一気に下った。
出会いが思い出深い。ベンチで休憩していると、九州から来た父子が隣に座り、言葉を交わした。この登山のために地元の山などで「練習」したという。今回もガイドが付く団体ツアーに参加し、重くなる飲料は最低限にして山小屋で都度購入するなど、準備万端の様子だった。
わが身を振り返ると登山経験はなく、登りのペースをつかむのに苦労した。山小屋では頭痛を感じた。準備不足と言われても仕方ない状態だ。それでも事前に所要時間を調べて登山経験者にアドバイスをもらったり、装備をレンタルしたりして臨み、巷で言われる迷惑客になることは避けようとしていた。
周囲でも極端に薄着な人は見かけなかった。山梨側から登る場合、軽装者には5合目のゲートで指導がある。順応不足のリスクがある弾丸登山や野宿なども取り沙汰され、規制が厳しくなっている。安全への取り組みが浸透しているようだった。
外国人の登山客も大勢いた。世界に誇り、比べるもののない唯一無二の「不二の山」。一人一人がマナーを守った行動で価値を守り継ぐ必要がある。訪れる者すべてがその一端を担っていると感じた。(潤)
由来
「2(ふ)2(じ)3(さん)」の語呂合わせ。静岡県と山梨県は「富士山の日条例」を制定している。