未知への航海は続く
およそ半世紀前に地球を離れたボイジャー1号は2026年11月、地球から「1光日」の場所に到達するという。距離にして約260億キロメートル。そこには何があるのだろうか。想像さえできない。
これまで、ボイジャー1号はさまざまな「未知」を発見してきた。木星では、雷を検出したほか、周囲に広がるリングを見つけ、地球以外では初となる活火山を衛星イオで確認した。土星でも、リングを明確なかたちに保つ「羊飼い衛星」を含む複雑な構造を観測した。
その後は、太陽によって生成される荷電粒子と磁場で構成される太陽圏の境界、そして、その外側にある恒星間空間をターゲットに航海を続け、12年には恒星間空間に突入。今も時速6万1000キロメートルの速さで宇宙を移動し続けている。
その過程では、電力を維持するために観測装置を順次停止し、現在は少数の機器のみが動いている状況だ。観測ができなくなっても、機体の状態を示す工学データはしばらくは送信できる見込みで、電力がもてば36年ごろまでは通信範囲に存在するそうだ。
「満身創痍」の状態でも、未知を求める旅は続く。そこからもたらされる知見は、人類の貴重な財産である。少しでも長く、探査を続けてほしい。(無)
由来
1977年のこの日、NASAは、太陽系の外惑星や太陽系外の探査計画である「ボイジャー計画」の一環として、ボイジャー1号を打ち上げた。