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デスクトップPCの販売動向 iMacがトップ維持 iMacがトップ維持

2002/07/01 18:45

週刊BCN 2002年07月01日vol.947掲載

 6月17-23日、6月10-16日の2週にわたり、デスクトップパソコン部門でアップルコンピュータの「iMac G4―800 SuperDrive」が1位、「eMac G4-700 CD-RW Drive」が3位となった。

価格引き下げが話題呼ぶ

 6月17-23日、6月10-16日の2週にわたり、デスクトップパソコン部門でアップルコンピュータの「iMac G4-800 SuperDrive」が1位、「eMac G4-700 CD-RW Drive」が3位となった。iMac G4-800 SuperDriveは、他社に先駆け単価を引き上げたことでシェアが低迷していたが、6月3-9日の週から各店舗がキャンペーンで価格を引き下げたのを機にシェアが上昇、首位に躍り出た。また、6月13日に発売になったeMacも順調な売れ行きを見せ、2週にわたってナンバー3となっている。

 デスクトップパソコンのベンダー別シェアは、1位のソニーには及ばないものの、6月3日の週にはNECを抜いて2位に浮上しており、値下げのタイミングで売り上げが伸びたことは明らかだ。前年との比較でも、6月17-24日の週ではトップのソニーが台数で19%減となっているのに対し、アップルは30%増と大きく伸張していることがわかる。5月末にNEC、富士通が発売した新製品は、部品値上がりの影響で単価引き上げを余儀なくされたが、アップル製品が単価引き下げでシェアを上昇させた事実は、ユーザーが単価の推移を思いのほか注視していることの表れ。

 とくにeMacは従来のCRTタイプのiMacを彷彿とさせるデザインで、実売価格13万円台とほかの売れ筋デスクトップに比べ低価格。昨年後半から、販売店やメーカーが指摘していた、「現在パソコンを購入しているのは買い替えユーザーで、価格が高くとも高機能の製品を好む」という法則からすれば異例の商品だが、製品の仕様によっては低価格のCRTモデルも売れ筋となることを示したといえる。
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