検証ECビジネス ネットショップのその後

<検証ECビジネス ネットショップのその後>第1回 ソフマップ

2002/07/01 16:51

週刊BCN 2002年07月01日vol.947掲載

 

サイトをリニューアル 02年度、売上高110億円に

 ソフマップ(山科光男社長)は、6月17日にネットショップ「ソフマップ・ドットコム」のリニューアルを図った。今回のリニューアルのテーマは、①モジュール管理によるトップページ管理の更新性を向上、②視認性の向上、③会員向けのページ「マイソフマップ」の利便性向上――など。

 総合企画部・広報・IR室の松田信行室長は、「幅広い年齢層が活用するよう、分かりやすいデザイン、明るい色合いを採用した」と話す。

 同社では、「ソフマップ・ドットコム」を実店舗と同じ1つのチャネルとして位置づけている。

 実店舗では、ソフマップカード会員制度を設け、ポイント制度のメリットを活用した顧客の囲い込みを実現しているが、サイトでも、登録無料の会員ページ「マイソフマップ」で顧客の趣向や購買傾向のデータを集めている。いわゆる「ワン・ツー・ワン・マーケティング」の実践だ。ソフマップカードの会員ユーザーがサイト上でも実店舗と同じポイント制を利用できる。

 「マイソフマップ」では、会員ごとのカスタマイズページを用意し、お薦め商品を提示する「レコメンデーション機能」や、ウェブマガジンなどを提供。「買い物帳」や「持ち物帳」といった購買履歴によって、会員が所有するデジタルアイテムの資産価値を評価し、最適な売り時・買い時をアドバイスする機能なども盛り込んでいる。

 今年に入ってからは、オンライン英語教育を手がけるイングリッシュタウンと提携し、オンライン英語学習サイト「ソフマップ・イングリッシュタウン」を4月に開設。また、日本サムスンと提携し、サイト上でサムスン製品の販売するなどの取り組みも行っている。

 同社がインターネットショッピングに着手したのは1995年。以来、幾度となくリニューアルを繰り返してきた。

 02年6月下旬の時点で、商品アイテム数は、新品・中古パソコン本体をはじめ、周辺機器やソフトウェア、パソコンゲーム、デジタル家電、パソコンサプライ製品、さらには書籍など、約4万点の品揃えを誇っている。

 アクセス数は、月間平均約3500万ページビュー。松田室長は、「サイトをリニューアルするたびに、アクセス数が上がっている」と、今回のリニューアルによりアクセス数の伸びに期待している。

 サイトでの売上高は、昨年度(02年2月期)が約100億円に達した。「今後も、顧客属性の把握と購買傾向分析によって顧客中心の営業戦略を打ち立てていく。今年度は、約110億円の売上高を目指す」と意気込む。(佐相彰彦)
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外部リンク

http://www.sofmap.com/