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液晶ディスプレイの販売動向 市場はシェア争いが激化

2002/10/07 16:51

週刊BCN 2002年10月07日vol.960掲載

NMビジュアルが首位をキープ


 液晶ディスプレイ市場は、激しいシェア争いが続く。図は、最近6か月間のベンダー別販売台数シェア推移を表したもの。今年4月は、NEC三菱電機ビジュアルシステムズ(NMビジュアル)が22.9%のシェアで首位だったが、5月にナナオが19.6%でトップシェアを獲得。3か月間連続で首位をキープし、8月にNMビジュアルが18.9%のシェアで巻き返した。激しいシェア争いが続くなか、NMビジュアルは、9月においても19.0%のシェアを獲得し、首位を維持する結果となった。

 NMビジュアルやナナオ以外のメーカーでも、シェア拡大を狙う。サムスンは、4月から6月まで、それぞれシェアが7.3%、7.8%、9.2%と10%以下で推移したのが8月に13.2%を獲得。9月には、14.5%のシェアで2位に踊り出た。ナナオは、8月が15.9%で2位だったものの、9月が3位に後退という結果となった。液晶ディスプレイは、省スペース化を意識したパソコン購入者が増え、需要が高い商材だ。気に入ったデザインのディスプレイを活用したいというニーズに対しても、液晶モデルのデスクトップを買い換えるより低価格な点で人気を集めている。

 パソコン上級者を顧客対象とする激安店では、「液晶ディスプレイは、全売上高の大半を占め、主力製品となっている」という声が多い。BCNランキングによると、02年9月における液晶ディスプレイの前年同月比は、台数ベースで12%増、金額で14%増。市場の伸びを反映し、各メーカーは新製品を発売しており、今後もシェア争いが激化しそうだ。
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