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外付けHDD、記録型DVDの市場動向

2003/01/06 16:51

週刊BCN 2003年01月06日vol.972掲載

 昨年、伸びた製品は何か――。過去2年間のパソコン本体の出荷状況は、2001年が台数で前年比88%、金額で同83%。昨年も上期は、台数で前年同期比90%、金額で同92%(ともにJEITA調べ)となっており、02年通期の結果も前年割れは否めないだろう。昨年のパソコン販売の不調は、一昨年に続き、回復するどころか、ますます悪化する結果となった。しかし、パソコン本体が不調でも、元気のある周辺機器はある。外付けHDDと記録型DVDだ。

好調ぶりが持続 初心者への浸透が追い風に

 図は、昨年の両製品の台数・金額ベースでの前年同月比を示した。一貫して、両製品ともに前年を上回る水準を記録している。このほか、内蔵HDDも一貫してほぼ前年並の水準を維持している。プリンタなどの周辺機器が前年割れしていることをみると、内蔵HDDも元気があったといえるだろう。ストレージ製品の好調の要因は、デジタルカメラとブロードバンド。

 ユーザーが扱うデータ量が拡大し、初心者にも簡単に扱えるようなメーカーの工夫や、価格もこなれてきたことが、初心者も含め広くユーザーに浸透したといえる。ショップ関係者は、「デジタルカメラの好調さを追い風に、外付けHDDや記録型DVDなどの周辺機器と合わせた提案も行っている。一緒に購入するユーザーも少なくない」と語る。また、記録型DVDに関しては、「販売自体は好調だが、各メーカーの規格争いがまだ落ち着いていないので、ユーザーが混乱している。1つの規格が抜きん出れば、昨年よりも、さらに普及する可能性は高い」と分析している。
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