ソニーが4冠を達成――。BCN AWARD 2003の集計が1月17日にまとまり、激戦が繰り広げられた2002年のIT店頭市場の全容が明らかになった。シェアを伸ばした代表格は、ソニーとメルコだ。ソニーは、デスクトップPC、ノートPC、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラの4部門でトップを獲得。メルコは前回より3部門多い計11部門でトップを獲った。最後までソニーに食い下がり、抜きつ抜かれつの接戦を演じたNECは、デスクトップPC首位の座をソニーに譲った。BCN AWARDは、全国有力パソコン販売店16社733店舗のPOSデータを集計し、年間のトップシェア企業に賞を贈るもので、今年で4回目を数える。(安藤章司●取材/文)
BCN AWARD 2003 決定
■パソコンでソニーが首位に
「BCN AWARD 2003では、3冠を達成する!」。昨年、BCN AWARD 2002の表彰式で、ソニーマーケティングの渡邊敏夫・執行役員常務がアドリブで宣言した言葉だ。驚きを隠しきれなかったのは、ソニーマーケティングの社員たち。「おい、渡邊さんの宣言を聞いたか?」。「オレ、聞いてないぞ」。「でも、宣言したからには負けるわけにはいかない」。バイオ(VAIO)担当の社員たちは、色めきたった。
だが、本来ソニーが強いノートにも関わらず、前回ほどの勢いはなくなった。今回のソニーのノートシェアは25.4%で、前回の28.7%より3.3ポイント減少した。PDAはBCN AWARD 2002で首位に立ち、今年で2年連続となるものの、競合他社がソニー・クリエを倒すだけの商材を揃えられなかった「不戦勝」の感もある。
■激戦のデジタルカメラ市場
デジタルカメラはソニーが、BCN AWARD 2003で新たにトップシェアを獲った部門だ。強豪のキヤノン、富士写真フイルムを下して、0.1ポイントという僅差での首位。デジカメは、ソニー16.7%、キヤノン16.6%、富士フイルム15.5%だった。これだけの接戦だと、今年もデジカメ部門はどこがトップを獲るか、まったく予測がつかない。
ソニーが4冠を達成――。BCN AWARD 2003の集計が1月17日にまとまり、激戦が繰り広げられた2002年のIT店頭市場の全容が明らかになった。シェアを伸ばした代表格は、ソニーとメルコだ。ソニーは、デスクトップPC、ノートPC、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラの4部門でトップを獲得。メルコは前回より3部門多い計11部門でトップを獲った。最後までソニーに食い下がり、抜きつ抜かれつの接戦を演じたNECは、デスクトップPC首位の座をソニーに譲った。BCN AWARDは、全国有力パソコン販売店16社733店舗のPOSデータを集計し、年間のトップシェア企業に賞を贈るもので、今年で4回目を数える。(安藤章司●取材/文)