店頭流通

ラオックス ザ・コンピュータ館でSBS2003発売 業務ソフトの売上増に期待

2004/02/16 18:45

週刊BCN 2004年02月16日vol.1027掲載

 東京・秋葉原電気街にあるラオックスのザ・コンピュータ館がマイクロソフトの中小企業向けサーバーソフト「ウィンドウズ・スモールビジネスサーバー2003(SBS2003)」を2月6日から発売した。店頭の担当者によれば、発売初日はSBS2003の導入メリットを聞くために個人経営者が多く来店したという。ザ・コンピュータ館では、SBS2003の販売が、中堅・中小企業向けの他のソフトウェア販売につながることに期待を寄せている。

 ラオックスのザ・コンピュータ館は、2月6日から2月11日までSBS2003の販売キャンペーンである「Windows Small Business Server 2003 スペシャルウィーク」を開催した。同キャンペーンは、マイクロソフトがSBS2003をユーザーに深く理解してもらうために実施した。ザ・コンピュータ館の3階フロアに特設ブースを設置し、SBS2003の技術や情報に精通したコンサルタントがユーザーのさまざまな疑問や相談に応じていた。

 ザ・コンピュータ館3階の市村純一フロア長(=写真)は、「発売初日には多くの個人経営者が来店し、SBS2003について説明する機会が多かった」と、まずまずの立ち上がりだったという。加えて、「サーバー製品は、何度も説明して初めて購入につながる。そういった意味でも、お客さんが業務改革のためにSBS2003を導入するメリットを聞きに来店したのは大きい」と、キャンペーンの効果はあったと語る。

 同店では、5階に法人顧客を対象にしたビジネスコーナーを設けている。SBS2003が中小企業を対象とした製品であるにも関わらず、パソコンソフトフロアである3階でキャンペーンを実施したのは、「幅広いユーザーに知ってもらうため」だ。同店の3階は、業務ソフトを中心にソフトの品揃えが充実していることから、業務でパソコンを使い慣れた会社員が訪れるケースが高い。しかも、「領収書を求めるユーザーは全体の4割」という。

 パッケージソフト市場は、パソコン市場の低迷で厳しい状況が続いている。「SBS2003と業務ソフトを組み合わせて提案することで、ソフトウェア全体の売上増につなげたい」と期待を寄せる。最近は、「企業のIT投資が徐々に復活してきた。SBS2003をじっくりと説明することで拡販につなげたい」と、意欲をみせている。
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