店頭流通

ソニー レコーダーは全面的にBlu-rayへ 年末商戦で次世代ディスクの普及促進

2007/10/08 18:45

週刊BCN 2007年10月08日vol.1206掲載

 ソニーは、Blu-ray Disc(BD)レコーダーの新製品4機種を、11月8日から発売する。「今後、国内市場向けに投入するレコーダーの新製品は、すべてBDに切り替える」(井原勝美代表執行役副社長)として、DVDからBDへのシフトを加速する考えだ。

 一部、DVDレコーダーは継続的に生産するが、これも年内で終了させる。

 新製品では、250GBのハードディスクを搭載した最下位モデルのBDZ-T50の市場想定価格を14万円前後に設定する。流通関係者の間では、「年明けには10万円を切る実売価格が見込まれ、DVDの上位機と変わらない価格帯になる」と、ソニーのBD普及戦略の狙いを分析する。

 ソニーマーケティングの鹿野清取締役常務は、2007年度には、レコーダー全体に占める次世代DVDレコーダーの台数構成比が約12%に達するとしたほか、08年度には50%にまで拡大すると予測。「今年の年末商戦が、BDが本格的に立ち上がるタイミングになる」としており、前年比10倍規模のテレビCMを予定するほか、店頭展示でBRAVIAとBlu-ray、ハンディカムによるハイビジョン機器間連携の提案を行う。

 「この年末商戦がBDレコーダーの本格始動期であり、ソニーもBDを本格化させる覚悟を決め、軸足を移す」(井原副社長)と宣言している。

 最上位のBDZ-X90は、500GBHDD、デジタルWチューナーを搭載するとともに、独立アナログ基板や専用コンデンサ、高画質化エンジン「DRC-MFv2.5」の採用により、高音質化、高画質化を図った。市場想定価格は20万円前後。

 BDZ-L70では、ワンタッチダビングボタンを用意。USB接続したAVCHD映像やデジタルカメラ上の画像をワンタッチで取り込める。価格は18万円前後。

 テレビ番組録画に適したモデルとして、320GBHDDを搭載したBDZ-T70は、ダブルチューナーを搭載し、価格は16万円前後となる見通し。
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