店頭流通

アップル 量販店の店頭でMac販売が好調 Leopardで銀座に300人並ぶ

2007/11/12 18:45

週刊BCN 2007年11月12日vol.1211掲載

 アップルは、10月26日午後6時から、新OS「Mac OS X 10.5 Leopard」を発売した。東京・中央区のアップルストア銀座では約300人が列をつくるなど、新OSの発売によって、Macの売れ行きに拍車がかかりそうだ。

 10月26日のアップルストア銀座では、前日午後3時から並び始めた男性を先頭に約300人が行列し、Leopardの発売時刻を待った。一方、有楽町のビックカメラ有楽町でも、カウントダウン販売が行われ、先頭に並んだ男性と同店・石川勝芳店長がくす玉を割り、発売を祝った。

 Leopardは、Mac OS Xの6番目のメジャーアップデートにあたり、自動バックアップ機能のTime Machineなど、300を超える新たな機能を搭載しているのが特徴。

 「9月は、デスクトップでMacが1位になり、この勢いは、Leopardの発売によって加速するとみている。iPodを利用していたユーザーがMacを購入しはじめているのに加え、LeopardにはWindowsを動作させることができるBootCampが標準搭載されたことによって、Windowsユーザーが移行しやすくなるだろう」(ビックカメラ有楽町・石川店長)との評価だ。

 Core 2 Duo搭載のWindows Vistaパソコンよりも、実売価格が2割程度安いこともMacの販売に拍車をかけているようだ。

 同店では、5階のApple Shopに、量販店では初めてとなる「アップルサポートカウンター」を26日から開設。その場でのiPodのバッテリー交換や、USキーボードへの変更サービスなどを行う。7人の専任担当者を配置し、高度なサポートを提供することによって、MacおよびiPodの販売増に結びつける考え。「年末商戦に向けて、Macは重要な商材の柱になる」(石川店長)と位置づけている。

 BCNランキングによると、10月の販売実績でも、27日までの集計において、デスクトップ部門の第3位にiMacが食い込んでおり、引き続き安定した人気を誇っている。
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