店頭流通

ロジテック 通信機器のラインアップ拡充 PLSやホームサーバーも検討

2007/12/10 18:45

週刊BCN 2007年12月10日vol.1215掲載

低価格無線ルータとAPを投入

 エレコムグループのロジテック(葉田順治社長)は、ネットワーク関連機器の品揃えを増やす。12月上旬に無線LANルータを発売し、中旬には無線アクセスポイント(AP)を発売する。両製品ともに、接続が簡単な新しい設定方式を導入し、価格を競合製品に比べ廉価に抑えた。PLC(高速電力線通信)機器のリリースなども検討中で、手薄だったネットワーク関連ハードのラインアップを一気に拡充する。

 エレコムは、ネットワーク関連商品事業でLANケーブルやアクセサリに開発・販売を集中。無線LANなどのハードはロジテックに移管して事業を展開する体制に変更した。ネットワーク機器とストレージを組み合わせたホームサーバーのような商品作りを推進するためで、ロジテックはストレージに強いが、ネットワーク関連は手薄なため戦略的に品揃えを増やすことにした。まずは、「ニンテンドーDS」など無線通信の可能な携帯ゲーム機が普及していることから、無線関連製品を2モデル発売する。

 第一弾が802.11g/b対応の無線LANルータ「おてがるータ」で、接続設定が簡単なのが特徴。本体に13文字のパスワードを記載したシールを貼り付けており、ユーザーは接続したい機器の設定画面でパスワードを入力し接続する。商品企画を担当した上住哲也・開発部AVC課スーパーバイザーは、「アナログ的だが、誰でも設定できる分かりやすさを重視した」と説明する。接続と設定を簡単に行うための規格「WPS」にも対応し、PCに接続する場合は本体の「WPS」ボタンを押すだけで通信できる。税別価格は8300円で「競合製品よりも安価」な設定にした。

 一方、12月中旬に発売予定の無線AP「おてがるWi-Fi CENTER」は、「おてがるータ」同様にパスワード入力で接続する方式を採用。本体サイズは幅6.2cm×奥行き8.2×高さ1.9cmまでコンパクト化し、税別価格を5300円に設定した。

 ロジテックは、今後もネットワーク関連機器のラインアップを増やす方針で、PLCやストレージ機器と組み合わせたホームサーバーなどの商品化を検討している。
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