店頭流通

キヤノンMJ ファミリー層にデジ一眼売り込む 10万円切るエントリー機で

2008/07/28 18:45

週刊BCN 2008年07月28日vol.1245掲載

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ、村瀬治男社長)は、デジタル一眼レフカメラのエントリー機をファミリー層に向けて拡販する。同社は、2008年のデジタル一眼レフ市場は前年比8%以上増加の128万台に達すると分析。これは、銀塩の一眼レフカメラの販売が最高を記録した年と同レベルの台数ベースだ。今年になって相次ぎ投入した10万円以下のエントリー機「EOS Kiss X2」と「EOS Kiss F」を家電量販店や流通卸などへ売り込む。

 「デジタル一眼レフも、1人1台の時代になりつつある」(林康宏・イメージコミュニケーション企画本部本部長)とみて、子供がいる家庭の夫婦層向けに販売を展開する。キヤノンのデジタル一眼レフ購入者の49%は、コンパクトデジカメからのステップアップだ。これまで販売増を下支えしていた団塊世代のハイアマ層だけでなく、ファミリー層を加え、デジカメ全体を押し上げる。

 同社機の市場はすでに、30-40歳代が64%、夫婦・ファミリー層が56%を占めている。林本部長は「2010年には150万台になるとみているが、ここがピーク」と、この時期までに安定顧客をつかむことが重要と判断している。
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