店頭流通

石丸電気 新たな激戦区 新三郷に「強化店」

2009/10/22 17:00

週刊BCN 2009年10月19日vol.1305掲載

 エディオングループの石丸電気(ishimaru)は9月下旬、東京のベットタウンに位置する埼玉・三郷市に開設された「ららぽーと新三郷店」に新店舗をオープンした。急速にベッドタウン化が進む同地区は、量販店の新たな「激戦区」と化している。現在、同店を中心に半径6キロ圏内に競合店が4店舗がひしめくため、「ishimaru」は低価格品の品揃えとサービスで対抗する。

 「グループ内でも『強化店』に位置づけている」――。「ishimaruららぽーと新三郷店」の酒井謙二店長は、身を引き締める。JR新三郷駅前のアウトレット内に構える新店舗は、新興住宅地に居を構えるファミリー層をターゲットに「EC(環境)」製品やオーディオ、オール電化製品などを品揃えした。

 休日はファミリー層、平日はビジネスマン層を主要顧客に据える。酒井店長は「平日は購入目的がなく、店舗に来てもらうだけでいい。『提案して発見できる店』を目指す」と、店員もグループのエース級と「家電アドバイザー」の有資格者を揃え、家電製品の保証をメーカー保証と同等の5~10年にするなど、品揃えとサービスの両面で固定客を囲い込む。

 同店は、埼玉県の南東地区にあり、東京近郊から電車で30分以内。そのため、新興の住宅が急速に増えている。この集客力を目当てに10月には同店から北東3kmのJR越谷レイクタウン駅前に「イオンレイクタウン」がオープンし、さくらやとノジマ電器が入居。同店開店前には、隣接市の越谷市内にコジマとヤマダ電機の「テックランド」があり、「ishimaru」を含め5店舗が鎬(しのぎ)を削る構図となっている。

 9月のららぽーと新三郷オープン当日は、夜中まで車の渋滞が続くほど、近隣住民が訪れた。他の競合店舗を含め、顧客による店定めが始まっているようだ。ishimaruの酒井店長は「当グループの単独店に比べ、アウトレット内にH&Mやユニクロ、ニトリなどがあり客層が幅広い」と店舗立地の優位性を語る。こうした浮動客を取り込むことで、競合店に引けを取らないと自信をみせている。(谷畑良胤)

三郷・越谷圏内には、競合5店舗がひしめく(9月にオープンした「ishimaruららぽーと新三郷店」。円内は酒井店長)
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