カシオ計算機はコンパクトデジタルカメラ「エクシリム」で、新シリーズを投入する。同社の腕時計「Gショック」のブランドを冠した機種で、防水・対衝撃性能を強化し、独自フォルムのデザインが特長。現在展開する「高速撮影」「写真合成」の機種に次ぐ新ジャンルのデジカメと位置づけ、“こだわり”や“カッコよさ”をキーワードに販売。ユーザー拡大につなげる。

新シリーズを3本目の柱に

 製品名は「エクシリムG」。3mの防水機能、2.13mの落下に耐える対衝撃性能を備える。撮像素子は1210万画素のCCDで、現行機の「Z-450」と同じ画像処理回路を採用。35mmフィルム換算で38~114mmの光学3倍のズームレンズ、電子式手ブレ補正を搭載する。

 撮影機能では顔検出、風景の色彩や人物の肌の質感を整えるメイクアップ機能などを盛り込んだ。メイクアップ機能は水中でも利用が可能。陸上と水中で撮影条件が変わった場合はカメラが自動的に設定を変更する。

 米国ではすでに発売しており、実勢価格は約300ドル。日本での販売時期や価格は未定で、具体的な詳細は今後詰める。

 カシオでは現在、高速連写機能などの「ハイスピード」、写真合成機能「ダイナミックフォト」を搭載した2ジャンルの製品を展開するが、新シリーズを加えることで品揃えに厚みをもたせる。2010年は「三本の矢で、デジカメ市場で『エクシリム』とカシオのブランドをステージアップさせていく」(重岡正之・営業本部戦略統轄部QV戦略部次長)狙い。

 中心ターゲットは、モノや生活にこだわりをもつ男性。「Gショックがもつ『タフネス』という世界観をベースに、デザイン性と高い防水・耐久性」(同)をアピールしていく。

 防水デジカメは他社も手がけており、夏場の海やマリンスポーツなどの利用を想定したものが多い。カシオは、そうした用途だけではなく「日常でも使えるという点を強調する」(同)ことで違いを出す。

 こうした考えから、マーケティングは「ライフスタイル」を切り口に「アクティブにカメラを持ち出して使うことの提案」(同)で展開する。Gショックとの共同プロモーションやアウトドア系ブランドのコラボレーションなどを計画。販促活動を通じデジタルカメラに関心がある人以外にも情報を発信していくことで、幅広い購入者を開拓したい考えだ。(米山淳)

カシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ
新シリーズ「エクシリムG」