ブルーレイディスク(BD)ドライブの搭載率が各種デジタル機器で高まっている。これに伴い、BDメディアの需要拡大と単価下落が顕著になっている。
BDメディアのバラの数量伸び率は、直近の2010年1月は前年比3.2倍に拡大し、単価は1年前の500円から300円台前半まで下落している。BDメディアの割安感が高まれば、DVDからBDへの世代交代が本格化しそうだ。
過去に遡ると、デジタル機器に組み込む光学ドライブは、CDからDVDへシフト。今度はデータ容量が飛躍的に高まるBDの搭載率が高まっている。ここ数か月でレコーダーではDVDに対応するBDドライブの搭載率が7割前後に達した。また、デスクトップPCで3割前後、ノートPCで10%半ば、液晶テレビでも7~8%と、いずれもBD搭載率は上昇傾向にある。
直近の昨年12月と今年1月の搭載率を比較すると、いずれの機器も1月のほうが低下している。年末商戦と異なり、1月は家電量販店などが低価格モデルを主力に位置づける機運が強く、年度末決算を控えて旧モデルの在庫処分をスタートさせつつあることなどが、その要因だ。
09年1月のBDメディアの販売数量を「1」とする指数でみると、今年1月は3.2倍にまで拡大。BDメディアが成長期に差し掛かり、DVDメディアは成熟して飽和期となっている様子がみてとれる。