店頭流通

プラントロニクス 雑貨系の販路を開拓

2010/03/04 18:45

週刊BCN 2010年03月01日vol.1323掲載

 日本プラントロニクス(村田浩志社長)は、Bluetoothを搭載したワイヤレスヘッドセットの拡販のため、東急ハンズなど家電を取り扱っている雑貨系販路の開拓を開始した。現在の主要販路である家電量販店、オートバックスやイエローハットなどの自動車用品店、eコマースサイトに加え、普段これらの店を利用しない女性層を掘り起こすのが狙い。新たな需要を喚起して、来年度(2011年3月期)のモバイルヘッドセットの売り上げを前年比で25~30%引き上げる計画だ。

村田浩志社長
 プラントロニクスが、Bluetooth搭載のワイヤレスヘッドセットを国内で発売したのは5年ほど前。しかし「当時は日本市場でBluetoothの認知度が低く、搭載している携帯電話が少なかったことなどから、あまり売れなかった」(村田社長)という。参入当時は苦戦したが、走行中の携帯電話使用についての罰則が強化されたのを機に、ハンズフリー通話に関心が高まったほか、Bluetooth搭載の携帯電話の拡大が後押しし、タクシーや運送業などのドライバーを中心にユーザーを獲得してきた。

 またここ数年は、ドライバーに加え、「ハンズフリー通話をしながら仕事ができる利便性から、農業・漁業関係者やスカイプを利用する若者にも利用されるようになってきた」と、すそ野が広がってきたことに手ごたえを感じている。

 しかし、さらにユーザーを拡大していくためには、女性層の掘り起こしが課題となっていた。そこで、2009年秋・冬のモバイルヘッドセット総合カタログに、ベビーカーを押しながら手が塞がっているとか、自宅で長電話をしながらストレッチができる、といった利用シーンがひと目でわかるイラストを掲載し、ハンズフリー通話の利便性の訴求を強化した。さらに、家電量販店やカー用品店のヘッドセット売り場に行かない女性層をターゲットに、雑貨系販路を開拓していくことで、ユーザーのすそ野拡大を目指す。

 BCNランキングのBluetooth搭載ワイヤレスヘッドセット市場をみると、07年の販売台数比は、08年は2.4倍、09年は4.2倍に成長。金額ベースでも08年は2.2倍、09年は3.1倍となるなど、参入メーカーの増加、低価格製品の登場、売り場での露出の高まりで市場は拡大を続けている。

 ユーザーの状況をみると、今のところはドライバーなどのビジネスユースがコアになっているとみられる。ただ、携帯電話キャリアの各社がBluetooth搭載機を増やしていることから、Bluetooth搭載ワイヤレスヘッドセットは、さらに成長するポテンシャルのある市場だ。メリットをわかりやすく訴求すれば、潜在している一般の携帯電話ユーザーを掘り起こすことができる可能性が高い。(田沢理恵)

2009年秋・冬のモバイルヘッドセット総合カタログに利用シーンのイラストを追加した
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