マウスコンピューター(小松永門社長)は、6月11日、液晶ディスプレイブランド「iiyama」の新製品として、バックライトに白色LEDを搭載した24型ワイド「ProLite E2472HD-B」を発売した。同社初のLED搭載モデルで、コンシューマ向け製品として投入する。

 LEDの採用によって、同社旧製品から約48%の消費電力削減に成功。さらに、蛍光管(CCFL)採用モデルよりも本体を薄く仕上げることができた。最近のPCが本体にグロス加工を施したデザインが多いことから、マッチするよう、フレームは光沢のある素材を使用し、洗練したデザインに仕上げている。

 フレーム右下には、これも同社初のタッチパネル式ボタンを搭載。通常時より消費電力を約35%下げる「Ecoモード」や、コンテンツに最適な色彩で表示する「Opti Colorモード」を設定できる。

 LEDバックライトの液晶ディスプレイは、徐々に製品数が増えてきている。「BCNランキング」5月の液晶ディスプレイ全体における構成比は、販売台数が9%、販売金額は8.7%で、勢いを増している。参入メーカーは、LGエレクトロニクス、ベンキュージャパン、日本エイサー、日本サムスンなど、外資系が中心だ。

 松山順一ビジネスパートナー営業部部長は「この1年でバックライトはLEDが主流になるのでは」と期待を寄せるが、「その魅力はまだユーザーに伝わっていない」と指摘する。実際に、ユーザーはアーリーアダプタやデザインにこだわりのある人など、ごく一部に留まっており、すそ野を広げていくのが今後の課題だ。

 マウスコンピューターは個人向け製品のほか、法人向け製品も豊富に扱っている。法人市場は、今年、17型のスクエアタイプから21.5型ワイドタイプに切り替わると予想している。この背景には、2011年をめどにパネルメーカーがスクエアタイプのパネルの生産を終了する可能性があるからだ。

 とくに大手メーカーや学校・官公庁などは、導入しているディスプレイの数や消費電力の点から、省エネ性能の高いLEDバックライトモデルに切り替える需要があると見込む。「このチャンスを逃すわけにはいかない。LEDで法人市場も狙っていく」と松山部長は意気込む。

 マウスコンピューターは2010年度、法人・個人向け液晶ディスプレイで、対前年比120%の販売台数1万台を目指す。(井上真希子)

ProLite E2472HD-B