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薄型テレビは金額で前年割れ 画面サイズは40型台へ大型化

2010/07/22 16:51

週刊BCN 2010年07月19日vol.1342掲載

売れ筋ランキング【液晶テレビ】 2010年5月、薄型テレビ(液晶+プラズマ)は、販売金額の伸び率で17か月ぶりに前年の水準を下回った。台数では127.9%と2ケタの伸びをみせたものの、金額は94.5%と、前年を割り込んでいる。薄型テレビの金額前年割れは、08年12月以来、初めてである。

 台数だけをみると、5月のデジタル家電市場は、すべてのジャンルで前年実績を上回っている。例えば画像関連機器は、台数で126.3%、BDを含むDVDとHDDデッキ(レコーダー+プレーヤー)は112.1%と、大きな伸びを記録。なかでも、iPod/iPhone用アクセサリの売れ行きが好調。台数29.5%増で、ジャンル別伸び率のトップを走っている。

 また、薄型テレビの画面サイズ別販売台数構成比では、40型台と20型台以下の比率の増加が顕著になっている。40型台は23.1%、20型以下は38. 5%と、いずれも前年同月比で増加している。その一方で、ボリュームゾーンだった30型台は下り坂に。10年5月は35.8%と、前年同月比で4.2%のマイナスを記録した。リビングに置く「メインテレビ」のサイズが、30型台から40型台へとシフトしつつあることがうかがえる。

 画面サイズ別の台数伸び率をみても、30型台は108.4%と1ケタ増にとどまっている。それに対して20型未満は140.5%と伸びが顕著だ。

 テレビの買い替えは、3月のエコポイント切り替えの特需で大きく進んだこともあって、今後は、2台目、3台目の「サブテレビ」の需要が拡大するといえそうだ。

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