店頭流通

独メディア・マルクト、2012年までに上海に10店舗以上を出店

2010/11/19 18:45

 11月17日に中国の1号店舗を上海市にオープンしたドイツの大手家電量販店メディア・マルクト(Media-Saturnホールディングス、ローランド・ワイゼ社長)は、中国人の旺盛な消費意欲を受けて、中国でのビジネス拡大に注力する。

 上海店のプレオープンの会場で、ローランド・ワイゼ社長は、「中国の電気製品のリテール販売の平均年間伸び率は約8%。市場規模は、向こう10年で約2000億ユーロに拡大する見込みだ。われわれの中国ビジネスの成長に、大いに期待している」と語り、2012年までに、上海市内で10以上の出店計画を進めていることを明らかにした。

 メディア・マルクトの中国法人は、同社が所属するメトロ・グループ(出資75%)と、台湾の電子機器メーカー、フォックスコン(25%)との合弁会社。CEOには、これまでMedia-Saturnホールディングスのオランダ法人のCOOを務めたトン・ウォーテル氏が就任した。

 5階にわたって9500m2のフロア面積を誇る上海店は、世界の同社店舗でも2番目の大型店。家電製品やモバイルデバイスをはじめ、4万5000種類の製品を取り揃え、3D体験コーナーやゲーム体験コーナーなども設置している。従業員は275人と、フロア面積からすると多いが、お客様へのサービスに力を入れてライバルとの差異化を図る戦略だ。(ゼンフ ミシャ)

11月17日のメディア・マルクト上海店オープニング
  • 1

関連記事

家電量販店の独メディア・マルクト、中国1号店を上海の一等地にオープン

メディア・マルクト、上海で間もなく開店、ベスト・バイとの激戦も

ラオックス 社長 羅怡文

ヤマダ電機、中国に2015年までに15店舗を出店、都市型「LABI」で展開

外部リンク

メディア・マルクト=http://www.mediamarkt.de/